Lesson 6 「Will」と「be going to do」 の違い

前回は一般動詞の時制を説明しました。


Lesson 6 一般動詞の時制についてはここをクリック



未来形で使われているwillですが、学生のころ言い換えられると習いませんでしたか?


そう、「will」は 「be going to 」と同じだと教えられました。


よく、「willを別の言い方にして書き換えてみましょう」といった問題を解いた物です。


では、本当に同じ意味?


というとNO!!です。


また、ややこしいこと言い出して・・・と思うかもしれませんが、結構大切なことなので知っておいて下さい。


まず、willは前回の一般動詞の時に説明したとおり未来に使う時制です。





※willの後には動詞が入るので、動詞を総称してdoを入れておきます。


では、be going toはと言うとここで考えて欲しいのがbeの部分。


beは何かと言うとBe動詞のことです。


Be動詞については

Lesson 1 Be動詞はたったの3つ覚えれば良い!!をクリック



主語がわたしの時は"am"になります。


この、"am"時制の表のどこかに入れませんでしたか?


そう、『現在』です。




ということは、be going to が " I am going to..."の場合は現在に関係しているということになります。


あれ?!未来形じゃないの?


少しややこしいですが、going to dodoをするのが未来になってからになります。


イメージ的にはこんな感じ



始まりが現在だけど、実際に行動するのが未来というイメージです。


どういうことかというと、『今』すでにやろうと決めていて行動をし始めているということになります。


たとえば、


I'm going to go to Paris this summer.
わたしは今年の夏にパリへ行きます。


この文から、パリ行きのチケットを買ったとか、どこに行くかプランを立ててるとか、そのために休みの日を調整した、とすでに決まっている未来の話しということが伝わります。


対して


I will go to Paris this summer.
私は今年の夏にパリへ行くだろう。


この場合は、まだ具体的には決まっていなく、ぼんやりとした未来の話しになります。


今まで同じだと思っていた文章は実はこんなにも違いがあったんです!


もし自分が話す側ならば、具体的に決まっているときは"be going to"を使い、まだ分からないけど・・・というときは"will"を使うことで、より相手に何が言いたいのかが伝わります。


また、もし、相手が"be going to"を使って話してきた場合は具体的に話しが進んでいるもので、"will"の場合はまだはっきりと決まっていないことだと分かります。


例えば、気になる相手とデートをして別れ際に


I'm going to call you tonight.
今夜君に電話するね。


と言われたら、ドキドキワクワク電話を待って下さい。


もし、


I will call you tonight.
今夜君に電話するかも。


と言われたら、期待半分で待って下さい(笑)


とはいえ、どちらとも、未来に起こることなので、"be going to"と言っていても電話はかかって来ないかもしれません。


でも、少なくとも、それを言ってくれた時には相手にはあなたに電話する意思があったということです!!


文法も深く意味を知るとなかなか面白いと思いませんか?


それに、いつのことを話しているかも使っている単語で分かるので、全部を暗記する必要もないです!


では、次回はもう少し踏み込んだ時制を説明したいと思います!!








Lesson 6 一般動詞の時制

今回注目する動詞は、「一般動詞」です。


以前に説明した「現在形」を現在・過去・未来に振り分けると考えて下さい。


現在形に関する説明はこちらをクリック





前回同様、下記の表から「一般動詞」に当てはまるものを選びましょう!



① am/ is/ are
② was/ were
③ will be
④ do/does
⑤ did
⑥ will do
⑦ am doing ※doのところには動詞が入ります。
⑧ was doing
⑨ will be doing
⑩ have been doing
⑪ have done ※doneのところには動詞の過去分詞が入ります。

⑫ be going to do


になります。


基本的には「する」動作を表す時に使います。


I work everyday.(私は毎日働きます)
I worked yesterday.(私は昨日働きました)
I will work tomorrow.(私は明日働きます)


こんな感じです。


これを表に入れると






となります。


これも、Be動詞の時と同様、現在のこと、過去のこと、未来のことは関係性がなく、すべてその時制の中で起こった時に使います。


過去形は、日記等を書く時に使えます。


ぜひ、日記を付けながら時制を考えてみて下さい!!


時制のポイント
過去形は現在とは関係がないこと




Lesson 6 Be動詞の時制

前回のワークを参考に少しずつ説明をして行きたいと思います。


前回のワークについての記事はここをクリック


よく使う時制を下記にリストにしましたが、その中からBe動詞の部分だけを選びます。


① am/are/is
② was/ were
③ will be

④ do/does
⑤ did
⑥ will do
⑦ am doing ※doのところには動詞が入ります。
⑧ was doing
⑨ will be doing
⑩ have been doing
⑪ have done ※doneのところには動詞の過去分詞が入ります。

⑫ be going to do


Be動詞の働きは『主語(だれ)』と『なに(名詞)またはどんな(形容詞)』を結ぶ=の関係を意味します。


I am an English teacher. (私は英語の先生です)
I was a high school student. (私は高校生でした)
I will be florist. (私はお花屋さんになるつもりだ)


Be動詞を使うとこんな文章が作れます。


時制には「過去」「現在」「未来」がありますが、それぞれはどれも関連していなく、下記の表のように、それぞれが□の空間の中にあるイメージです。






『今』は英語の先生だし、『昔』は高校生だったし、『将来』は花屋さんになるつもり、というそれぞれの時制によって状態がちがうので、それぞれの空間に入ります。


図に


① am/are/is
② was/ were
③ will be



を入れると、こんなふうになります。






それぞれがそれぞれの時制の時の話しをすることになります。



過去形は「今」とは無関係(終わったこと)のことを伝え、未来形は「今」とは関係のない、将来おこるだろう(まだ何も予定のない)ことを伝える時に使います。


自分が話したいことはどの状態の時なのかを明確にした上で、am, was, will beの使いわけをしてみて下さい。

Lesson 6 動詞の時制は図で理解する!!

動詞の使い方で大切なのは時制です。



英語では動詞を変化させることで過去・現在・未来を表すことができます
この時制は、頭で理解するよりも図に直して視覚で理解するおとをお勧めします。
ということで、今回は早速ワークです。




上記の図に日常英会話を話すのために最低限知っていたら良い時制がどこに当てはまるかを考えてみて下さい。


① am/are/is

② was/ were
③ will be
④ do/does
⑤ did
⑥ will do
⑦ am doing ※doのところには動詞が入ります。
⑧ was doing
⑨ will be doing
⑩ have been doing
⑪ have done ※doneのところには動詞の過去分詞が入ります。
⑫ be going to do




時制を理解するポイント


1.常に自分は現 在 にいる。 
2.時制は図で覚え、自分がいつのことを話しているのかを理解する 


図の説明としては、□で囲まれている所がその時制の空間となります。過去形・現在形・未来形の□には時間の繋がりはありません。→は時間の流れを表します。過去→現在→未来へと時間が動いています。


正解は次回に説明します!

Lesson 5 使い方を間違えがちな動詞3

使い方を間違えがちな動詞第3弾!





今回は


listen 
hear


です。


ここで質問です。


学生時代、英語のテストは「ヒアリングテスト」ですか?それとも「リスニング」テストですか?


最近は「リスニングテスト」というのが主流のようです。


きっと、英語が浸透してきたからでしょう。


というのも・・・・


「リスニングテスト」と「ヒアリングテスト」は意味が違ってきます。


それがどう違うかを早速説明していきましょう!



hear






"hear"には『聞こえる』という意味があります。


これは意識しなくても『聞こえてる』ものをさします。


例えば、鳥のさえずりだったり、車の音だったり、だれかが笑っている声だったり、その辺で聞こえるもの全てをさします。


意識して聞いてる訳ではないので、いきなり聞こえたこともこの"hear"を使います。


I heard somebody calling me.
誰かが呼んでいるのが聞こえた。


または、能力的に『聞こえている』かどうかの時にも使います。電話等の電波が悪く聞こえにくい、周りの音がうるさすぎて聞き辛い時にもつかいます。


I’m sorry I can’t hear you well right now.

ごめんなさい、今良く聞こえません。



続いては


listen





"listen"は"hear"と違って自分の意志で『聞く』時に使います。


イラストのように『音楽を聞く』などです。


 I like to listen to music. 
わたしは音楽を聞くことが好きです。



相手に意識を向けさせる時にも使います。


Listen! What’s that noise?
聞いて!あの音はなに?


"hear"と"listen"の違いは、『聞こえる』か自らが『聞く」かの違いにあります。


となると、「リスニングテスト」と「ヒアリングテスト」の違いも出てきます。


「リスニングテスト」は意識をして聞く。なので、英語のテストで良くあるのは会話を意識して聞いて、その後に続く問題に答える。


対して「ヒアリングテスト」は聞こえるかのテスト。どちらかというと聴力テストに近い意味になります。


英語を聞いていて、


I'm not good at listening English.
英語の聞き取りが苦手なの


と言えばゆっくりしゃべってくれる等聞き取れるように言ってくれるし


I'm not good at hearing English.
英語を聞こえにくいの(Englishとついていても英語だけが聞こえないことはないと思われると思います)


と言えば大きな声で話してくれると思います。


単語が違うと意味合いがぜんぜん変わってきてしまいますね。


英語は日本語訳だけに頼るのではなく、その単語のもつ意味を理解して使うことがとても大切です。



Lesson 5 使い方を間違えがちな動詞2



前回に引き続き、間違い易い動詞について説明します。イメージをしながら動詞の意味を理解すると覚え易く忘れにくいです。


今回は


see
look
watch


では、早速いってみましょう!


see






"see"は『見える』という意味があります。



例えば、今目の前に見えるもの全て"see"で表現できます。


これは、何かを見ようとするのではなく自然と目に入ってくるものを対象に使います。


I see some flowers in the garden. 
わたしはたくさんの花がお庭にあるのが見えます・
I saw her entering the room
わたしは彼女が部屋に入ってくるのが見えた。


これ以外にもよく使うのが相づちでも使う

I see.


日本語訳では「分かりました」というふうに訳されることがありますが、『見える』の"see"を使います。


例えば、「昨日、駅から歩いて帰ろうとしたらすごい雨が降ってきて結局タクシーをつかまえて帰ったわ」という話しをされたとします。


このとき、頭の中には「きのう、えきからかあるいて・・・」という文字よりも、その時の情景が浮かぶと思います。


そう、頭の中でその状況が『見える』んです。


Oh, I see!!


という訳です(笑)


同じように"see"を使ったフレーズで


Do you see my point?
私の言いたいことが分かりますか?


という時にも"see"を使います。


「分かった」って"understand"を使うんじゃないの?と思った方要注意です。


"understand"というのは『理解する』という意味があります。もし、"Do you understand?"と使うと、「あなたはわたしが言ったことを理解したのか?」という『理解側』の力量になり、少し見下した言い方になります。


なので、例えば親がこどもをしかる時に、「いい?わかった??」といった感じで立場が上の人が立場が下の人に「わかった」か聞く時に" understand”を使います。


これも、よく間違え易い単語の使い方、おまけに状況によっては失礼なことになるので要注意です!


相手にいってることが伝わったか聞きたい時は先に書いた"Do you see my point?"(私の言いたいこと伝わったかな?)というニュアンスが入ったフレーズを使いましょう!


もう一つ、よく使われるのが、


See you!!
またね!!


「またね」になぜ、"see"を使うかですが、"see"というのは「見える」=「認識できる」と同じような意味があり、「あなたが見える」=「あなたと認識できる」=「また会おう」みたいな意味になります。


同じように使われるのが


It was nice to see you.
会えて良かったよ。


というフレーズです。


これ、どこかで聞いたことありませんか?


It was nice to meet you.

会えて良かったよ。


これまた日本語では同じ訳になりがちですが、"see"と"meet"の違いがあります。


"see"というのは先にも説明したように「認識している」という意味合いがあるのに対して、"meet"は「出会う」という意味があります。


"nice to meet you"には「(出)会えて良かったよ」という一回きりの「出会う」時に使え、"nice to see you"には「(また)会えてよかったよ」という二回目以降に使います。


何度も同じ人に" nice to meet you" といってしまうと「この人、いつまで経っても初対面やと思ってるんかなぁ・・・」と思われてしまうかもしれません・・・


続いては


look







"look"は"see"の『見える』とは違い『見る』というどちらかというと決まっている対象のものを『見る』という自分の意志がより強いイメージになります。


Look!! There she is!! 

みて!彼女が来たよ!!


"look"の後に前置詞がつくことで意味が限定されます。



時間を表現する時に使った"at"はある一点を表す意味がありますが、これを"look"の後に作ると「一点を見る」という意味になります。


Look at....

Please look at the door.

ドアを見て下さい
次は"for"という前置詞。"for"には「〜のために・〜に関して」という意味があります。"look"とくっつけると、「〜のために見る」「〜」には名詞が入るので、その「物/人のために見る」という意味になります。普通に見るなら"look at"が使えますが、"for"という事は、あえてそれを見ようとする=そこにあるか分からない=「探す」という意味になります!


Look for....

I am looking for my bag.

わたしはかばんを探しています。



最後に"after"という前置詞がついた場合も説明します。"after"は「〜の後ろに」という意味があります。"look"のあとに"after"がつくことで「〜の後ろを見る」→「〜を見守る」という意味で「〜の世話をする」という意味なります。


この場合の世話は「見守る」要素が強いので、赤ちゃんやペットのように手助けが必要というより、自分で何でも出来るけどまだ保護者が見守る必要がある年齢くらいの子に対して使います。

Look after....

I looked after my little sister when I was a teenager.
10代の頃は妹の面倒をよくみていた。


ちなみに、赤ちゃんやペットの「お世話をする」場合は、"take care of"を使います。


最後です。


watch




これは簡単かもしれません。


漢字で書くと「観る」の意味になります。"watch"は映像や動いている物を「観る」時に使います。


I like to watch television.

わたしはテレビを見るのが好きだ。


また、このテキストを作っている時に見つけたなるほどな、とおもった例文がこちら。


The nurse watched her patient carefully.



看護師さんが患者さんを観ているのですが、この場合は、患者さん自身を観ているのではなくて、「治療の経過を見る」意味になります。


なんとなく、日本語の意味だけで覚えているとついつい間違えそうな単語ですが、本当は日本語でも「見る(look)」「観る(watch)」「見える(see)」と違います。


次で間違い易い動詞シリーズ最後です!