前回に引き続き、間違い易い動詞について説明します。イメージをしながら動詞の意味を理解すると覚え易く忘れにくいです。
今回は
see
look
watch
では、早速いってみましょう!
see
"see"は『見える』という意味があります。
例えば、今目の前に見えるもの全て"see"で表現できます。
これは、何かを見ようとするのではなく自然と目に入ってくるものを対象に使います。
I see some flowers in the garden.
わたしはたくさんの花がお庭にあるのが見えます・
I saw her entering the room
わたしは彼女が部屋に入ってくるのが見えた。
これ以外にもよく使うのが相づちでも使う
I see.
日本語訳では「分かりました」というふうに訳されることがありますが、『見える』の"see"を使います。
例えば、「昨日、駅から歩いて帰ろうとしたらすごい雨が降ってきて結局タクシーをつかまえて帰ったわ」という話しをされたとします。
このとき、頭の中には「きのう、えきからかあるいて・・・」という文字よりも、その時の情景が浮かぶと思います。
そう、頭の中でその状況が『見える』んです。
Oh, I see!!
という訳です(笑)
同じように"see"を使ったフレーズで
Do you see my point?
私の言いたいことが分かりますか?
という時にも"see"を使います。
「分かった」って"understand"を使うんじゃないの?と思った方要注意です。
"understand"というのは『理解する』という意味があります。もし、"Do you understand?"と使うと、「あなたはわたしが言ったことを理解したのか?」という『理解側』の力量になり、少し見下した言い方になります。
なので、例えば親がこどもをしかる時に、「いい?わかった??」といった感じで立場が上の人が立場が下の人に「わかった」か聞く時に" understand”を使います。
これも、よく間違え易い単語の使い方、おまけに状況によっては失礼なことになるので要注意です!
相手にいってることが伝わったか聞きたい時は先に書いた"Do you see my point?"(私の言いたいこと伝わったかな?)というニュアンスが入ったフレーズを使いましょう!
もう一つ、よく使われるのが、
See you!!
またね!!
「またね」になぜ、"see"を使うかですが、"see"というのは「見える」=「認識できる」と同じような意味があり、「あなたが見える」=「あなたと認識できる」=「また会おう」みたいな意味になります。
同じように使われるのが
It was nice to see you.
会えて良かったよ。
というフレーズです。
これ、どこかで聞いたことありませんか?
It was nice to meet you.
会えて良かったよ。
これまた日本語では同じ訳になりがちですが、"see"と"meet"の違いがあります。
"see"というのは先にも説明したように「認識している」という意味合いがあるのに対して、"meet"は「出会う」という意味があります。
"nice to meet you"には「(出)会えて良かったよ」という一回きりの「出会う」時に使え、"nice to see you"には「(また)会えてよかったよ」という二回目以降に使います。
何度も同じ人に" nice to meet you" といってしまうと「この人、いつまで経っても初対面やと思ってるんかなぁ・・・」と思われてしまうかもしれません・・・
続いては
look
"look"は"see"の『見える』とは違い『見る』というどちらかというと決まっている対象のものを『見る』という自分の意志がより強いイメージになります。
Look!! There she is!!
みて!彼女が来たよ!!
"look"の後に前置詞がつくことで意味が限定されます。
時間を表現する時に使った"at"はある一点を表す意味がありますが、これを"look"の後に作ると「一点を見る」という意味になります。
Look at....
Please look at the door.
ドアを見て下さい
次は"for"という前置詞。"for"には「〜のために・〜に関して」という意味があります。"look"とくっつけると、「〜のために見る」「〜」には名詞が入るので、その「物/人のために見る」という意味になります。普通に見るなら"look at"が使えますが、"for"という事は、あえてそれを見ようとする=そこにあるか分からない=「探す」という意味になります!
Look for....
I am looking for my bag.
わたしはかばんを探しています。
最後に"after"という前置詞がついた場合も説明します。"after"は「〜の後ろに」という意味があります。"look"のあとに"after"がつくことで「〜の後ろを見る」→「〜を見守る」という意味で「〜の世話をする」という意味なります。
この場合の世話は「見守る」要素が強いので、赤ちゃんやペットのように手助けが必要というより、自分で何でも出来るけどまだ保護者が見守る必要がある年齢くらいの子に対して使います。
Look after....
I looked after my little sister when I was a teenager.
10代の頃は妹の面倒をよくみていた。
ちなみに、赤ちゃんやペットの「お世話をする」場合は、"take care of"を使います。
最後です。
watch
これは簡単かもしれません。
漢字で書くと「観る」の意味になります。"watch"は映像や動いている物を「観る」時に使います。
I like to watch television.
わたしはテレビを見るのが好きだ。
また、このテキストを作っている時に見つけたなるほどな、とおもった例文がこちら。
The nurse watched her patient carefully.
看護師さんが患者さんを観ているのですが、この場合は、患者さん自身を観ているのではなくて、「治療の経過を見る」意味になります。
なんとなく、日本語の意味だけで覚えているとついつい間違えそうな単語ですが、本当は日本語でも「見る(look)」「観る(watch)」「見える(see)」と違います。
次で間違い易い動詞シリーズ最後です!
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